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カナダの生徒 ヒロシマ学ぶ 広島女学院高生が案内 平和公園

 外務省の交流プロジェクトで広島市を訪問しているカナダの高校生15人が11日、広島女学院高(中区)の生徒の案内で、平和記念公園(同)にある慰霊碑や被爆建物などを巡った。

 一行はケベック州にあるサン・ローラン高の生徒。女学院高の生徒16人がガイド役として同行し、原爆の子の像や原爆供養塔など8カ所で、ヒロシマの歴史などを英語で伝えた。被爆建物のレストハウスでは、建物内にいた37人のうち地下の1人しか助からなかったと説明。カナダの高校生は真剣な表情で聞いていた。

 サン・ローラン高1年エマン・イリアスさん(15)は「小学生の時に折り鶴を送った場所を訪れることができ、原爆の恐ろしさをより実感した。家族に伝えたい」と話していた。

 プロジェクトは、日本と北米の若者の相互理解を促す目的。カナダの生徒は8日に広島入りし、ホームステイなどを通して女学院高の生徒と交流している。女学院高の生徒も3月にサン・ローラン高を訪問する予定という。(橋原芽生)

(2017年2月12日朝刊掲載)

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