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「片隅に」にじむ熱意 広島市中区でパネル展 制作過程紹介

 戦中戦後の呉や広島を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」の制作過程を紹介するパネル展が、広島市中区の映像文化ライブラリーで開かれている。細部の描写にこだわった作り手の熱意などを26枚でたどる。無料。

 原作漫画の白黒のこまから徐々に色が付いたアニメーションに変わる流れのほか、被爆前の旧中島本町の住人の証言を基に、ラフ画の修整が繰り返される様子などを紹介。主人公が調理するイワシの干物の色までチェックする片渕須直監督の写真もある。

 映画は同市、府中町内の計5カ所で上映中。パネル展は当初、昨年末までの予定だったが、映画のヒットを受けて上映中は続ける。同ライブラリー主幹佐藤武さん(57)は「大ヒットにつながった緻密なこだわりを感じてほしい」と呼び掛けている。月曜休館。(坂本顕)

(2017年2月14日朝刊掲載)

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