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山口県議会議長 柳居氏就任へ 自民党 後任方針 畑原氏死去で

 山口県議会(定数47、欠員2)の最大会派・自民党(22人)は13日、議長で1月8日に62歳で死去した畑原基成氏=岩国市・和木町=の後任の候補者に、前議長の柳居俊学氏(67)=周防大島町=を充てる方針を固めた。次の定例会が開会する予定の今月28日に議長選を実施する考え。今後、他会派に支持を求める。複数の会派が同調する見通しで、就任は確実な情勢だ。(村田拓也、佐藤正明)

 県議会は慣例で正副議長を2年交代としており、2015年5月に議長へ就任した畑原氏はことし5月の臨時会で改選される見込みだった。残り期間が約3カ月と短いため、自民党は5月の議長選を見送り、県議が任期満了となる19年4月末まで柳居氏を議長とする方向で調整する。

 柳居氏は周防大島町出身、大正大卒。旧東和町長を経て1991年に県議へ初当選し、当選7回。副議長などを経て11年5月に議長へ就き、15年4月末までの約4年間務めた。同年6月からは党県連会長となり、畑原氏と手を携えて党務や議会運営に当たってきた。

 柳居氏は11年5月の議長選で自民党系会派が分裂する中、最大会派の自民党をまとめるなど調整力に定評がある。県議会の岩国基地問題に関する議員連盟(基地議連)の会長として、ことし7月以降とされる米海兵隊岩国基地(岩国市)への米空母艦載機移転問題にも造詣が深い。国や県とのパイプが太く、適任との声が高まった。

 柳居氏は議長就任に伴って、党県連が役員を改選する6月にも党県連会長を退くとみられる。後任は、前会長の岸信夫衆院議員(57)=山口2区=たち県選出の党国会議員を軸に人選が進む見通しだ。

(2017年2月14日朝刊掲載)

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