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放射線災害復興 博士課程に8人入学へ 広島大

 広島大(東広島市)が10月に開設する大学院博士課程の「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」の入学者数が27日、8人に決まった。

 同大によると、医学や環境などを専攻する20~40代の男女各4人で、モンゴル人の女性とインドネシア人の男性がいる。2月の試験で5人を選び、この日は今月上旬にあった試験の合格者3人を発表した。日本人6人のうち、3人は同大大学院に在学中でコースを変更する。

 4年制の放射線災害医療、5年制の放射能環境保全、放射能社会復興の3コースあり、1年目は共通のカリキュラムを受ける。座学が中心で、放射線災害史などを受講する。来年4月以降に福島県に1週間程度滞在し、放射線の測定なども経験する。

 浅原利正学長は定例会見で「放射線災害からの復興には多様な人材が必要になる。受講生には包括的に理解して能力を発揮することを期待したい」と話した。

(2012年7月28日朝刊掲載)

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