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再稼働の根拠 福井で視察

 島根県は27日、原子力防災をテーマにした福井県視察(12、13日)の成果を公表した。6月に関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に同意した福井県の判断の根拠を学び、「安全性のチェックは適正だった」と報告した。

 総務部の細田晃参事たち担当者3人が原子力安全対策課と大飯原発のオフサイトセンター(同)を視察した。国が再稼働の条件として示した30項目の安全対策で達成されていない部分を、代替手段の確保を理由に「良し」とした判断に対し、細田参事は「納得できた」と述べた。中国電力島根原発(松江市鹿島町)の再稼働の判断にあてはめることは否定した。

 福井県原子力安全専門委員会の中川英之委員長とも面会。再稼働を妥当とする報告書を西川一誠知事に提出した議論の過程を聞き取った。島根県の場合、有識者でつくる原子力安全顧問会議は組織として再稼働の意思決定はしない。細田参事は「現時点で福井の委員会方式への変更は考えていない」とした。(樋口浩二)

(2012年7月28日朝刊掲載)

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