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音楽を生かし被爆都市のまちづくり 広島市、新年度4事業

 被爆75年に向けて広島市は新年度、まちづくりのテーマの一つに音楽を加える。街角での無料コンサート、プロによる部活指導など新たに4事業を試行。広島交響楽団やエリザベト音楽大、大規模な市民合唱団がある下地を生かし都市の魅力向上につなげる。

 新事業の一つは「ひろしまユース文化芸術祭」の開催。音楽や演劇の部活動で全国レベルを目指す市内の中学、高校各2校を公募し、8~12月に月1回、広島ゆかりのプロを派遣して指導する。来年1月、芸術祭で成果を発表する。

 ほかに、若手育成を兼ねて無料コンサートを年3回予定。中区の紙屋町地下街シャレオ中央広場や旧日本銀行広島支店の入り口スペースなどを候補地とする。プロ奏者による小学校への出前授業や、これらのPR活動も企画。市議会定例会に提案した17年度当初予算案に4事業の経費1900万円を計上した。

 市では被爆の翌1946年の大みそか、音楽喫茶から流れたベートーベンの交響曲第9番が多くの市民を励ました歴史がある。市は、音楽が平和の尊さを訴える世界共通のメッセージになるとして、広響などの活動も踏まえて、まちづくりに生かすことにした。

 文化振興課は「音楽を足掛かりに、文化活動全体を活性化したい」としている。(橋原芽生)

(2017年2月17日朝刊掲載)
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