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絵本で知るヒロシマ 「歩こう」行事前に学習会

 広島市から邑南町に逃げた被爆者の足跡を逆にたどる「歩こう広島まで」(8月4、5日)の事前学習会が28日、出発地の出羽公民館(同町山田)であった。26人が絵本やアニメで当時の惨状を学び、被爆地を訪れる決意を新たにした。

 地元朗読グループが大道あやさん作の絵本「ヒロシマに原爆がおとされたとき」を紹介=写真。9年ぶり17回目の参加となる会社員田中庸三さん(55)=同町出羽=が「人々の無関心が核兵器を存在させている。必ずゴールできるので、頑張ってほしい」と訴えた。

 初参加の石見中3年渡部有人君(14)=同町矢上=は「邑南まで歩いた人がいたことに驚いた。歩き通したい」と意気込んでいた。

 「歩こう」は1988年から毎年開いており、25回目のことしは中高生28人を含む70人が参加する。(黒田健太郎)

(2012年7月29日朝刊掲載)

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