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平和な未来へ若い情熱 広島

 8月6日の原爆の日を前に広島市内の各所で28日、原爆慰霊碑などを巡る平和学習や核廃絶に向けた活動などが相次いで開かれた。(和多正憲)

 平和記念公園(中区)では、市手話サークル連絡協議会の4団体が、園内の慰霊碑などを回って由来を解説。原爆の子の像の前では、耳の不自由な子どもたち約10人が、モデルとなった佐々木禎子さんと折り鶴のエピソードを手話で表現した。広島南特別支援学校(中区)5年砂田ルツさん(11)は「これからも手話で原爆の話を伝えたい」と話した。

 原爆ドーム周辺(中区)など市内中心部では、広島女学院高(中区)など県内の中高生約80人が核兵器廃絶を訴える署名活動を実施。生徒たちは「核廃絶の署名にご協力ください」と通行人に呼び掛けた。8月5日まで署名を集め、広島市を通じて国連に提出する。

 三入東小(安佐北区)の児童たちは、公園内の「平和の灯」を採火し、リレーで地元の公園に運んだ。第1走者の6年伊藤勇貴君(12)は「熱さに負けず頑張って届ける」と気合をみせた。二葉の里(東区)周辺では、児童ら約30人が寺社に残る被爆の痕跡を訪ね歩き、地元の歴史を学んだ。

(2012年7月29日朝刊掲載)

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