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健康診断の拡充を確認 広島県被団協二世部会が総会

 広島県被団協(坪井直理事長)の被爆二世部会は29日、広島市中区で本年度の定期総会を開き、昨年実施した被爆2世へのアンケート結果をまとめた。半数が健康不安を訴えている現状を踏まえ、健康診断の拡充を県と市に求めることを確認した。

 アンケートは昨年6~9月に実施。部会会員を中心に約3千枚を配布し、965人が回答した。設問は健康状況や心理的な影響などを中心に24項目。「健康不安を感じる」と回答したのは507人(52・5%)。一方で、571人(59・1%)が「これまで健康に過ごせた」と答えた。

 これらの結果について、広島大の鎌田七男名誉教授(血液内科)に分析を依頼する。県と市には、がん検診を加えるなど、被爆2世の健康診断を充実させるよう申し入れる。

 総会には県内各地の被爆2世の団体から10人が出席。会員の拡大などを盛り込んだ本年度の活動を決めた。(田中美千子)

(2012年7月30日朝刊掲載)

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