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広島・岡山の高校生 平和語る 86人参加しフォーラム

 広島、岡山両県の高校生が主催した第1回日本ユネスコ青少年平和フォーラムが、広島市中区の原爆資料館で開かれた。両県の高校生86人が参加。平和な社会実現に向け、熱い議論を展開した。(二井理江)

 13~16人ずつ六つのグループに分かれてディスカッション。パレスチナや核、いじめなどの問題について意見を交わした上で、平和のためにどんな貢献ができるかについて各自が決意を表明した。

 パレスチナ問題では、歴史的な経緯やイスラム教とユダヤ教の宗教問題を議論。異文化理解の重要性を確認した。身近ないじめについては、参加者が加害、被害双方の体験を話し、「うわさを流さないようにする」「時期によっては先生の介入が必要」「トラブルが起きそうな時、周りが『話し合って。いがみ合っていたら迷惑だから』と言う」などの対策を出し合った。

 最後は、「教師になって、子どもたちが平和について考えられるきっかけづくりをしたい」「5歳まで生きられない子どもも多い。医者になって助けたい」「自分の考えを持ち、話して、もっとディスカッションできるようになりたい」など将来の夢や目標を互いに語った。

 ノートルダム清心高(広島市西区)2年今原由衣那さん(16)は「同年代の考えを聞き、自分の意見を言って考えが深められた。将来、記者など人に伝える仕事をし、平和のため、みんなが正確な情報を知る手助けをしたい」と話していた。

 フォーラムは、広島女学院(広島市中区)や舟入(同)、盈進(福山市)、岡山学芸館(岡山市東区)など7高校の13人が執行部を編成。4カ月近くかけて準備を進め、22日に開いた。

(2012年7月30日朝刊掲載)

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