×

ニュース

住民説明会 最終判断時に 艦載機移転 岩国市長方針 国は「開催考えず」

 在日米軍再編で岩国市の米海兵隊岩国基地に米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機61機が移転する計画を巡り、福田良彦市長は23日、受け入れの最終判断をする時期に住民説明会を開く方針を明らかにした。一方、国を主体とする移転計画の説明会は「開催しない」とする国の判断を伝えた。

 この日開会した市議会定例会の本会議で質疑に答えた。福田市長は「国と協議している安心安全対策や米軍再編に対する基本姿勢などを総合的に勘案して最終的な判断をしたい」と説明。「その過程で市として住民説明会を開催する」と述べた。

 艦載機移転に対する市の考え方を整理した上で、市民に伝えるとみられるが、時期や方法は今後検討する。

 一方で市側は、市民団体などが開催を求めていた艦載機移転計画に関する国の住民説明会について、中国四国防衛局から「現時点で開催は考えていない」との回答があったと明らかにした。国は「市の全員協議会で移転計画や騒音予測について説明し、内容は防衛局のホームページで周知している」と説明している。

(2017年2月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ