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印で被爆証言 来月、原爆展参加

 広島市の市民団体「ナマステ INDIA」の小林純子代表(49)=南区=が、8月にインドである原爆展に被爆者と参加する。

 原爆展は1989年、現地の非政府組織(NGO)が始めた。被爆地の写真パネルを展示し、NGO代表者が被爆者から聞き取った証言を伝えている。小林代表は98年、広島を訪れたNGO代表者と知り合い、99年に被爆者と現地を訪問。学校や教会などで証言活動をした。翌年からは同行する被爆者が見つからず、再訪できなかった。

 ことし、広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長の紹介で、被爆者の磯博夫さん(71)=福山市=の同行が決まった。磯さんは「がんや白血病の見えない恐怖に今もおびえている。核兵器は何十年も人の暮らしを奪うことを伝えたい」と話す。

 計画では、小林代表と磯さんは8月1~11日、コルカタや南部のケララ州など12カ所を訪れる。小林代表は「核廃絶に向け、微力であっても取り組んでいく」と話していた。(山本堅太郎)

(2012年7月30日朝刊掲載)

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