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江波歩いて歴史学ぼう 「この世界の片隅に」舞台の一つ 19日イベント 広島市中区

 アニメ映画「この世界の片隅に」の舞台の一つとなった広島市中区江波地区を歩き、歴史や原爆の被害を知るイベントが3月19日にある。近くの舟入公民館が主催し、無料。

 森本一由館長(65)が案内役を務める。映画の描写から主人公すずの家があったと思われる地区や、劇中ですずがスケッチに励んでいた江波山の中腹などの9カ所を巡る。被爆建物の市江波山気象館や、同映画の複製原画などを展示している原爆資料館付属施設「シュモーハウス」を訪ねる。

 映画の片渕須直監督(56)が2014年、劇中に登場した戦時中の食事を同公民館で試作。映画の最後に協力施設として同館の名前が流れ、ファンたちから問い合わせが相次いだため、森本館長が「映画の聖地として訪れる人々に、地元の歴史も伝えたい」と企画した。

 同館に往復はがき、「すずさん」事業申し込み希望▽郵便番号▽住所▽名前▽生年月日▽電話番号を明記し申し込む。1人1通ずつで、高校生相当の年齢から申し込み可能。定員40人で応募多数の場合は抽選。3月6日午後5時必着。同館Tel082(295)5003。火曜休館。(田中謙太郎)

(2017年2月28日朝刊掲載)

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