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通信使通じて日韓交流 呉市下蒲刈 釜山の博物館職員訪問

 朝鮮通信使にまつわる関連資料の世界記憶遺産への登録を日韓共同で目指す中、韓国・釜山の国立海洋博物館職員4人が11日、呉市下蒲刈町を訪れた。韓国の若者が航路をたどる事業の実現などに生かす。

 松濤園(しょうとうえん)は、運営する蘭島文化振興財団の柴村隆博事務局長たちの案内で見学した。関連資料の中で唯一、海を渡る通信使を描いた絵巻物「朝鮮人来朝覚 備前御馳走船行烈図」や再現模型などに見入っていた。船を寄せた町内の雁木(がんぎ)も巡った。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はことし秋、登録の成否を決める。金州植(キム・ジュシク)副館長は「親善の歴史を伝える地域の活動が盛んだ。韓日友好を目指して認定の機運を盛り上げたい」と話していた。

 一行は11、12日、福山市鞆町である通信使ゆかりの地の関係者が集う全国交流大会に参加する。(見田崇志)

(2017年3月12日朝刊掲載)

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