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艦載機移転反対 意見書案を可決 廿日市市議会

 廿日市市議会は14日の本会議で、米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機部隊と夜間離着陸訓練(NLP)施設の移転に反対する意見書案を可決した。同様の決議は2005年6月にもしており、国会や政府に対してあらためて近隣自治体の住民や議会の反対姿勢を示す。

 意見書は、空母艦載機の移転が進めば、岩国基地が極東最大級の航空基地に変貌すると主張。廿日市市でも騒音や墜落事故の危険性といった影響が「計り知れない」とし、「住民生活に多大な不安を強いることは市議会として断じて容認できない」と訴える。採決では賛成が25人で、反対の3人を大きく上回った。衆参両院議長、首相、外務、防衛両大臣に提出する。

 このほか、米ニューヨークで27日に始まる「核兵器禁止条約」の制定交渉会議で、日本政府が早期締結に向けて核兵器廃絶の立場を取るよう求める意見書案も全会一致で可決した。

(2017年3月15日朝刊掲載)

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