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被爆証言聴き被害学ぶ 米マサチューセッツ大の23人 広島の平和公園を訪問

 米国のマサチューセッツ大ボストン校の学生23人が18日、平和学習のため広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆資料館に並ぶ遺品や被爆者の証言を通じて、原爆の被害の実態に触れた。

 資料館で遺品の黒焦げの弁当箱や壊滅した市街地の模型を見学。被爆者の小倉桂子さん(79)=中区=から英語で、大やけどの負傷者に水を求められた体験などを聴いた。

 市民団体「平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)」のガイドで、原爆慰霊碑や原爆ドームの説明も受けた。被爆10年後に死去した佐々木禎子さんがモデルの「原爆の子の像」を訪れ、持参した折り鶴をささげる学生もいた。

 2年グロリベル・リバスさん(21)は「広島の被害は核兵器を持つ国への警告と思った。世界各地から多くの人が訪れ、学ぶことが大事だ」と話していた。

 日本への理解を促す外務省の交流事業で招き、14日に来日。19日は世界遺産の厳島神社(廿日市市)などを訪れる。(水川恭輔)

(2017年3月19日朝刊掲載)

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