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上関原発の撤回訴え 山口で集会 デモ行進も

 中国電力が山口県上関町で進める上関原発の建設計画に反対する「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が25日、山口市の県維新公園野外音楽堂であった。県内外から約2500人(主催者発表)が参加し、計画撤回を訴えた。

 市民団体や労組などでつくる県民連絡会が主催。共同代表の一人で、児童文学作家の那須正幹さん(74)=防府市=が「何かがあってからでは遅い。断固として闘っていこう」とあいさつした。

 東京電力福島第1原発事故に巻き込まれ、苦しむ人々を追ったドキュメンタリー映画「日本と原発」の監督で、弁護士の河合弘之さん(72)が講演。「原発事故の恐ろしさは健康被害にある。原発は怖いという共通認識を持とう」と語った。

 集会後、参加者はプラカードや横断幕を掲げ、県道を約400メートルデモ行進した。呉市から参加した「さよなら原発ヒロシマの会」の利元克己さん(76)は「瀬戸内海でつながる広島も無関係ではない」と反対の声を上げていた。(佐藤憲佑)

(2017年3月26日朝刊掲載)

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