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[核なき世界への鍵] 禁止条約 7月に成案 議長「達成可能 楽観視」

 米ニューヨークの国連本部で開かれている「核兵器禁止条約」の制定交渉会議4日目の30日、議長を務めるコスタリカのホワイト大使が記者会見した。31日までの今回の日程を終え次第、速やかに条約の草案作りに入り、次回(6月15日~7月7日)の会期末までに成案をまとめる考えを明示。「達成可能と期待し楽観視している」と述べた。

 ホワイト氏は、条約の前文や禁止事項に関する議論を振り返り「前向きで建設的だ。被爆者の証言が人道上の壊滅的な被害を思い起こさせてくれた」と強調。交渉会議には現時点で115カ国以上が出席しており、不参加の核保有国などへは、次回会議に向けて参加を呼び掛けるという。

 会議ではこの日、国際法や核軍縮の専門家6人がパネリストとして登壇。核兵器に頼る安全保障自体を違法化するため、核兵器による威嚇を禁止するよう求める意見が出た。保有国を巻き込む道筋の具体化も各国政府代表に求めた。

 非政府組織(NGO)の発言枠では、ピースボート(東京)の川崎哲共同代表がスピーチ。禁止の規範の確立へ、条約の前文で広島、長崎の被爆者の苦難に触れ「『ノーモアヒバクシャ条約』と呼べる内容に」と提案した。 (ニューヨーク発 水川恭輔)

(2017年4月1日朝刊掲載)
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