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若き創造 育む赤れんが シェアオフィス兼工房 西区で来月オープン

尾道の元捕虜収容所から再利用

 若手クリエーターのためのシェアオフィス兼工房が5月13日、広島市西区商工センター2丁目にオープンする。外壁には戦中に欧米人捕虜の収容所だった旧向島紡績工場(尾道市向島町)の赤れんがを再利用した。経営者たちは「歴史を刻んだれんがに命を吹き込み、創造性に富んだ場所にしたい」と願う。(小笠原芳)

 「RAINBOW SOKO HIROSHIMA」。倉庫を改修した鉄筋2階建て延べ約500平方メートルで、1階に創作や販売に使う個室23室やコーヒースタンド、2階には作品を展示する多目的スペースとテラスを置く。個室は3・3~7・6平方メートルで、月額4万3200円~8万5400円で貸す。

 家具製造などを手掛ける「WOODPRO」(廿日市市)が運営。家具職人たち若い才能に触れてきた中本敬章社長(58)は「誰もが挑戦し、刺激し合う場をつくりたかった」と話す。

 外壁の赤れんがは、戦中に約220人を収容し、戦後は向島紡績の工場となった建物で使用された。2012年に取り壊された後、移住支援などをする立花テキスタイル研究所(尾道市)が市民団体から約4万個を購入。知人だった中本社長が活用を申し出て、約千個を買い入れた。

 中本社長は「重い歴史や後世に残そうとした人たちの思いを秘めたれんが。その世界観も感じながら、若者にステップアップしてほしい」と力を込める。

 22日午後6時から、プレオープンのイベントを開催する。参加費3千円。WOODPRO Tel082(961)3451。

(2017年4月21日朝刊掲載)
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