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被爆の悲惨さ 水彩画で継承 藤登さん 広島市中区で作品展

 原爆遺構などを題材に水彩画を描くアマチュア画家藤登弘郎さん(81)=広島市安芸区=の作品展「広島・長崎の記憶を伝える」が20日、中区の旧日本銀行広島支店で始まった。23日まで。無料。

 被爆建物や被爆樹木、原爆死没者の慰霊碑を描いた83点が並ぶ。れんが造りの広島電鉄千田町変電所・事務所(中区)や、現在も花を付ける安田女子高(同)のソメイヨシノを、淡い色彩で切り取った。爆風で片方の柱が吹き飛んだ山王神社二の鳥居(長崎市)など長崎の絵も6点ある。

 地場銀行を定年退職後に描き始めた。約10年前に被爆建物が取り壊されている状況を知り、モチーフに定めた。「戦争の悲惨さを現在に伝える無言の証人。絵を描くことで、次の世代に引き継いでいく手伝いをしたい」と話す。

 午前10時~午後5時(23日は午後4時まで)。22日午後1時から、被爆ピアノによるコンサートもある。(新谷枝里子)

(2017年4月21日朝刊掲載)
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