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1号機もダクト腐食 島根原発 穴87個 中電が報告

 中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)の中央制御室の空調換気ダクトで、腐食による穴や亀裂が相次いで見つかった問題で、中電は21日、廃炉が決まっている1号機でも同様の穴が87個見つかったと発表し、原子力規制庁に報告した。穴が小さく、補修も済ませたため、ダクトの機能に問題はないとしている。

 昨年12月に2号機で縦30センチ、横100センチの腐食穴を含む19個を発見した中電が、規制庁の指示を受け、3月1日~4月10日、1号機タービン建屋3階の空調換気ダクト(総延長414メートル)も調べた。

 その結果、外気取り入れ口近くで83個、2号機と共用の中央制御室に入る手前で4個の穴を確認。直径0・5ミリ~8ミリで、金属板やアルミテープで補修した。ダクトは2008年1月に外観点検していたが、高所にあったり、保温材に覆われていたりしたため、異常なしと報告されていた。

 中電は「今後原因を調査し、必要な措置を講じていく」としている。(秋吉正哉)

(2017年4月22日朝刊掲載)

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