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平和への思い 英語で伝える 中学生20人 研修開始

 原爆の日に合わせて広島市を訪れる外国人に、平和の大切さを伝える「メッセンジャー」に選ばれた市内の中学3年生20人の研修が23日、中区の市青少年センターで始まった。8月5日までの計5回。生徒は英語でメッセージを考え、各国の大使や旅行者に発信する。(長久豪佑)

 20人はまず、市の被爆体験伝承者の保田麻友さん(32)=南区=から話を聞いた。保田さんは「被爆者の力になりたいと思ったのが伝承活動を始めたきっかけ。皆さんなりの方法で、できることを見つけて」と呼び掛けた。

 続いて3班に分かれて実習。互いの作文に意見を出し合った。今後は留学生との交流も予定する。8月5日に各国政府代表が集う場でメッセージを発表する予定で、翌6日には平和記念公園でメッセージカードを配る。

 安佐北区の白木中3年福島彩香さん(14)は「身近で小さな行動が平和につながるということを、自分の言葉で伝えたい」と話した。

 生徒の平和への意識を高めようと市教委が2015年に始め、今回で3年目。市内52中学の3303人から寄せられた平和をテーマとする作文を基に20人を選んだ。

(2017年4月24日朝刊掲載)

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