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横倉・日医会長が就任 IPPNW代表支部長

 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)日本支部の代表支部長に14日、日本医師会会長の横倉義武氏(72)が就任し、広島市東区の広島県医師会館で記者会見した。代表支部長は、国内の組織力強化に向けた新設ポスト。県医師会の平松恵一会長は、引き続き「支部長」を務める。

 この日、県医師会館であった日本支部の総会で決議した。横倉氏はあいさつで「今なお世界各地では武力衝突や大量破壊兵器の脅威があり、このような緊迫した時期だからこそ核戦争廃止を医師の立場から強く主張したい」と述べた。10月からは世界医師会の次期会長に就任する予定で、「日本支部の活動を広く世界に周知したい」とした。国内に13ある支部の増設も検討する。

 支部長は新たに2人体制とし、平松会長に加え、長崎県医師会の蒔本恭会長も就いた。横倉氏と会見に臨んだ平松会長は「組織力強化と、日本の医師が蓄積してきた被曝(ひばく)医療技術を世界に発信し、核戦争防止に向けた責務を果たしたい」と述べた。(野田華奈子)

(2017年5月15日朝刊掲載)

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