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　岩国市の福田良彦市長は１４日、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）移設を巡る現状などを把握するため、沖縄入りした。１５、１６の両日、政府が移設先とする名護市辺野古沿岸部を視察し、地元首長たちとも会談。米空母艦載機の岩国移転の是非の判断材料にする。（松本恭治）

　福田市長は、岩国錦帯橋空港で中国新聞の取材に応じ「市の基地政策は現場主義を貫いてきている。自分の目で見て、いろんな確認をしたい」と述べた。１４日午後、空路で那覇空港に到着した。

　福田市長は１５日、沖縄防衛局長を訪ねた後、名護市長と面会。辺野古の米軍キャンプ・シュワブに入り、埋め立てが進む近くの海上を視察する。１６日は宜野湾市長と会談する。

　岩国市は「普天間飛行場移設の見通しが立たないうちに、艦載機移転のみを進めることは認められない」とのスタンスを堅持している。政府は移設を目指し、４月２５日に辺野古沿岸部で護岸工事に着手した。

（２０１７年５月１５日朝刊掲載）