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辺野古移設へ工事進展確認 岩国市長、宜野湾訪問

 岩国市の福田良彦市長は16日、沖縄県宜野湾市役所で佐喜真淳市長と会談し、3日間の沖縄訪問の日程を終えた。米空母艦載機の岩国移転の前提条件とする米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設見通しを巡り、福田市長は会談後、報道陣に「普天間の危険性除去に向け、工事が進んでいる認識が深まった」と述べた。

 福田市長は、政府が移設先とする名護市辺野古沿岸部の埋め立て状況を15日に視察したことに触れ、「国から着実に工事を進めていくという説明があり、実際に現場で工事が進んでいることを確認した」とも話した。一方、辺野古が移設先として適当かどうかは「岩国市として言及すべきではない」とした。

 佐喜真市長は昨年1月の市長選で、辺野古への移設を推進する安倍政権の支援を受けて再選した経緯がある。冒頭以外は非公開の会談では、普天間飛行場の危険性除去の早期実現で意見が一致したという。

 米計画では艦載機は7月以降、米海兵隊岩国基地に移るとされ、福田市長は6月の市議会定例会で移転の是非を判断する方針。国に要望した安心安全対策や地域振興策に加え、普天間移設の見通しも判断材料の一つとなる。

(2017年5月17日朝刊掲載)

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