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グラウラー6機 岩国基地へ一時配備を伝達 防衛省 1ヵ月間 人員200人

 防衛省は17日、米軍が米海兵隊岩国基地へEA18Gグラウラー電子戦機を一時配備すると、山口県、岩国市に伝えた。これまで一時配備していた三沢基地(青森県)の滑走路改修工事などに伴い、27日から約1カ月間、岩国基地に計6機と人員約200人が一時的に移るという。

 この日、山口県庁と岩国市役所を訪れた宮沢博行防衛政務官が「米側から(滑走路改修に伴う)部隊の一時展開先として岩国基地が最も適していると説明を受けた」と述べた。米ワシントン州の海軍航空基地所属で、空母艦載機ではないという。具体的な運用内容は明らかにされていない。

 これに対し、村岡嗣政知事は「騒音・安全対策に万全を期し、なし崩し的に延長されることがないよう、終了後は速やかに岩国基地から離れるよう米側に要請を」と強調。同市の福田良彦市長も「県と調整し、文書でも要請したい」と話した。

 また、宮沢政務官は、ことし2月から岩国基地に訓練配備されていた米空母艦載機のE2D早期警戒機5機について、硫黄島(東京)での陸上空母離着陸訓練(FCLP)を含む「配備前訓練」を終えて帰還したことも県市へ伝えた。(和多正憲、松本恭治)

(2017年5月18日朝刊掲載)

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