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島根1号機 中電が廃炉計画説明 島根県議・30キロ圏自治体職員に

 中国電力は17日、島根原発1号機(松江市鹿島町)の廃炉工程を示した廃止措置計画が原子力規制委員会に認可されたのを受け、島根県議や原発30キロ圏の自治体職員向けの説明会を松江市で開いた。

 中電島根原子力本部の古林行雄本部長たちが出席。同本部の長谷川千晃副本部長は「ほぼ申請どおりの内容で認可していただいた」とし、30年間を4段階に分け、原子炉などを完全に撤去する計画を県議11人や自治体職員を含む55人に説明した。

 質疑応答では、1号機の使用済み核燃料などを確実に処理できるか、との質問が相次いだ。2018年度上期に完成予定の青森県六ケ所村の再処理工場について「稼働しなかった場合どうするか」との問いに、古林本部長は「現時点では稼働すると思っている」とした上で、「稼働しなければ計画自体を変更せざるをえない」と答えた。

 県は、この日の県議会総務委員会で計画認可を報告。県議会や立地、周辺自治体の意見を聞いた上で計画を最終的に了解するかを判断する方針を説明した。(秋吉正哉)

松江と米子 住民説明会 30日~6月1日

 中国電力は、島根原発1号機(松江市鹿島町)の廃炉工程を示した廃止措置計画について、住民説明会を開くと発表した。30日~6月1日のいずれも午後7時から、松江、米子市の計3カ所である。

 30日は松江市鹿島町の鹿島文化ホール(定員270人)、31日は同市学園南のくにびきメッセ(同400人)、1日は米子市末広町の市文化ホール(同670人)。中電島根原子力本部長の担当者たちが説明し、島根原発の低レベル放射性廃棄物の処理を巡る虚偽記録問題の再発防止策の実施状況などについても話す。

 同本部広報部Tel0120(209)050=土日祝日を除く午前9時~午後5時。

(2017年5月18日朝刊掲載)

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