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艦載機騒音予測「希望的な観測」 厚木訴訟原告団長 岩国の講演で指摘

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機移転計画を巡り、第4次厚木基地爆音訴訟原告団の金子豊貴男団長(67)=相模原市=が20日、岩国市麻里布町の市福祉会館で講演した。

 岩国爆音訴訟の会と岩国爆音訴訟原告団の総会で、約70人が参加。金子団長は、国が今年1月に更新した騒音予測図について「都合よく民家を避けるかのように描かれている。米軍機は予測のつかない飛行をすることがある」とし、予測は国の希望的観測にすぎないとの見方を示した。

 移転計画について、岩国基地に艦載機を収容できるだけの格納庫があるのか不明で、厚木基地を当面使うのではないかと指摘。「計画がどこまで進むか分からない。結局艦載機の基地が二つになるだけではないか」と懸念を示した。

(2017年5月21日朝刊掲載)

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