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艦載機移転 説明終える 岩国市長 容認の是非 来月表明

 米海兵隊岩国基地(岩国市)へ7月以降、空母艦載機61機が移転する計画を巡る住民説明会が23日、同市三笠町のシンフォニア岩国であった。市が21日の3会場に続いて開き、全日程を終了。福田良彦市長は6月の市議会定例会で移転容認の是非を表明する考えで、市民の意見も判断材料にするとしている。

 基地に近い市中心部が会場となった最後の説明会には、最多の277人が集まった。福田市長が移転計画の概要をはじめ、国に要望した43項目の安心安全対策や地域振興策の進捗(しんちょく)状況などを説明した。

 参加者からは「子育て支援策の財源確保につながるのならやむを得ない」「米軍関係者が増えれば事件事故の可能性が高まる」などと、移転計画に賛成、反対の立場からさまざまな意見や質問が相次いだ。説明会をもっと開くべきだと指摘する意見も複数あった。

 4会場の参加者は延べ492人だった。説明会終了後、福田市長は「各会場でいろんな角度からの意見があった。しっかりと受け止め、(移転の是非を)総合的に判断したい」と述べた。(松本恭治)

(2017年5月24日朝刊掲載)

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