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艦載機移転 国との協議 継続へ 岩国市長 グラウラー調査指示

 岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転計画を巡り、同市の福田良彦市長は26日の記者会見で、「移転の是非を判断する上で国との協議は終わっていない」との認識を示した。今後も協議を続け、6月の市議会定例会で判断を表明するという。

 移転の是非を巡り福田市長は、市が求めた安心安全対策や地域振興策などに関する国との協議状況を判断材料の一つとする。12、17日、国から相次いで回答が示されたが「コンプリート(完了)とは認識していない」と述べた。

 その上で、県などが25日に国へ要望した県交付金の拡充などについて「岩国市にも大きく関連する中身。連携して粘り強く協議したい」と説明。具体的な成果を得るため、市も積極的に関わる姿勢を示した。

 当初予定より早く岩国基地に一時配備されたEA18Gグラウラー電子戦機にも言及。米計画で来年1月に同基地へ移転する艦載機と同機種のため「運用や騒音を注視し、データを取るよう現場に指示した」とした。(松本恭治)

(2017年5月27日朝刊掲載)

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