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禎子さんの鶴 ユタ州へ おい発表 8・6に1羽寄贈

 広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルの佐々木禎子さんが作った折り鶴1羽が8月6日、米国ユタ州ウェンドーバーの博物館に寄贈される。おいでシンガー・ソングライターの佐々木祐滋さん(46)=東京都中野区=が27日、東京・銀座の広島県アンテナショップ「TAU(タウ)」でイベントを開いて発表した。

 祐滋さんは来場者約40人に、平和への思いを込めて世界中に折り鶴を贈ってきたこれまでの活動を紹介。今回寄贈する博物館は戦時中、米軍が原爆投下を訓練した場所であり、祐滋さんは「歴史的に意義がある」と強調した。

 その後、祐滋さんと広島市中区出身のシンガー・ソングライターMetisさん(33)が、平和をテーマにして2人で作った新曲を披露した。現地で寄贈時に2人で歌う予定という。

 寄贈は日系米国人の知人の紹介で実現し、米国では6カ所目になる。祐滋さんは「折り鶴を寄贈することで、相手を思う心でつながる世界をつくりたい」と話していた。(河野揚)

(2017年5月28日朝刊掲載)

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