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国連軍で父親が見た岩国 50年代の写真 米国人、市に贈る

 1950年代初頭に父親が米海兵隊岩国基地(岩国市)に駐在していた、米国の会社役員ダニエル・ウッドランドさん(46)=シカゴ市=が30日、父親の撮影した市内などの写真を市に寄贈した。

 写真は白黒を中心に約200枚。市内であった祭りでのにぎわいや、錦帯橋を渡る人たち、バラック小屋が立つ基地など、終戦後、復興途上の岩国の様子を写している。朝鮮戦争で国連軍として岩国に派遣された父ハロルドさん(2014年に84歳で死去)が撮影したものという。

 市役所を訪れたウッドランドさんが、福田良彦市長にアルバムや写真のデータを渡した。ウッドランドさんは「多くの人に、当時の岩国の様子を共有してもらえれば」と話していた。市文化振興課は、日米の交流イベントなどで活用を考えたいとしている。(坂本顕)

(2017年5月31日朝刊掲載)

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