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米軍住宅 半数が完成 岩国・愛宕山 残る131戸は来月末

 岩国市の米海兵隊岩国基地へ7月以降、空母艦載機61機が移転する計画に伴い、中国四国防衛局が同市愛宕山地区に整備している米軍家族住宅262戸のうち、半数の131戸が完成した。残る131戸は7月末の完成を予定している。

 岩国基地から西へ約3キロ。家族住宅は山を切り開いた高台に整然と立ち並ぶ。防衛局によると、鉄筋2階建て延べ約140~160平方メートル。 131戸が5月末に完成した。上空からは262戸の建設予定地が既に埋まっているように見えるが、防衛局はどれが完成しているかは明らかにしていない。警衛施設のあるゲートには「ATAGO HILLS(アタゴ ヒルズ)」と表示されている。

 家族住宅エリア(約28ヘクタール)では住宅以外にも、野球場、店舗や集会所が入る生活支援施設、消防署、憲兵隊事務所などが相次いで整備されている。艦載機移転が完了すれば、同エリアでは米軍人たち千人前後が生活すると市は推測する。

 家族住宅エリアに隣接する運動施設エリア(約16ヘクタール)では、日米共同使用を前提とした野球場やソフトボール場などの整備も進んでいる。防衛局によると両エリアの工事費の契約総額は4月末現在で510億円となっている。(松本恭治)

(2017年6月8日朝刊掲載)

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