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被爆者医療 広島で研修 韓国の医師3人 HICARE招待

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた韓国の医師3人が19日、広島市内で研修を始めた。23日までの5日間、放射線被害や被爆者医療などについて学ぶ。

 ソウル赤十字病院などに勤める医師3人が県庁を訪問。県被爆者支援課の八幡毅課長から「被爆者の高齢化が進んでいる。広島で身に付けた知識を、韓国の被爆者医療の向上に役立ててほしい」と説明を受けた。世界の核被害地への専門医派遣など、HICAREの取り組みや歴史をまとめた約15分の映像も見た。

 一行は期間中、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)や広島大原爆放射線医科学研究所(南区)、放射線影響研究所(同)などで、放射線の人体への影響や被爆者医療などを学ぶ。

 嶺南大病院放射線腫瘍科の朴在原(パク・チェウォン)医師は「教科書で学んできた被爆について広島でより深く学び、韓国での医療に生かしたい」と話していた。(明知隼二)

(2017年6月20日朝刊掲載)

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