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「学ぼうヒロシマ」中高生に届ける 本社 広島県教育長に贈呈 被爆証言の英訳掲載

 中国新聞社が中学生、高校生向けにそれぞれ制作する平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」の2017年版が完成し、同社の江種則貴編集局長が23日、広島県教委を訪れて下崎邦明教育長に贈呈した。発行5年目を迎え、レイアウトや内容の一部をリニューアルした。

 ともにタブロイド判、カラー24ページ。本紙連載「記憶を受け継ぐ」から10人の被爆証言を掲載し、うち2人について中学と高校の学習レベルに合わせた英訳を添えた。原爆の被害のほか、昨年のオバマ米大統領(当時)広島訪問を含めた核兵器廃絶に向けた動きを学べるよう説明を充実した。

 中国新聞ジュニアライターの中高生たちが原爆の爪痕を歩くなどの新たな内容を加え、原爆や平和に関する本紹介のページも拡大した。江種局長は「体験のない子どもたちが原爆の被害を学ぶ一助に」と要請。下崎教育長は「海外との交流などで、中学・高校生がヒロシマを伝える機会も増えている。しっかり活用したい」と話していた。

 中学生用、高校生用合わせて約22万部を発行。広島県全域の中学・高校と、新聞活用協定を結ぶ山口県東部10市町の中学に、中国新聞販売所を通じて無料で配布している。(金崎由美)

(2017年6月24日朝刊掲載)

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