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島根原発1号機 廃炉計画 3市が了解 出雲・安来・雲南 安全協定後 初の表明

 中国電力島根原発1号機(松江市鹿島町)の廃炉工程を示した廃止措置計画について、島根県内で原発30キロ圏にある出雲、安来、雲南市は27日、計画を最終的に了解すると中電に伝えた。3市が2月に中電と結んだ安全協定に基づく意見表明は初めて。

 中電島根原子力本部の古林行雄本部長たちが3市役所を相次いで訪れ、回答を受けた。安来市の近藤宏樹市長は面会終了後、「安全対策協議会や市議会で、廃炉に反対する人はいなかった」と説明。「経験値が少ない作業。約30年間にわたり、安全を第一に進めてほしい」と述べた。

 3市は回答にあたって、作業中の住民への丁寧な説明や、使用済み核燃料や放射性廃棄物の確実な処理などの意見をそれぞれ付けた。原子炉の停止を含む措置要求など強い権限を持つ県、松江市並みの安全協定締結を求める意見もあった。古林本部長は「頂いた意見にしっかり対応できるよう取り組みたい」と話した。(秋吉正哉)

(2017年6月28日朝刊掲載)

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