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特区は「難病治療」 岩国市長検討 関係機関と協議へ

 岩国市の福田良彦市長は27日の記者会見で、米海兵隊岩国基地を活用した国家戦略特区構想について、「基地内での難病治療」を検討していることを明らかにした。ただし「個人的な見解で準備の前段階」とし、これから関係機関と協議していきたいという。

 福田市長は、国内で難病治療薬の認可に時間がかかる中、米国の法律が適用される米軍基地に着目。「患者や家族は多額の経費と体力的な負担の中、海外に渡っている。特効薬を基地に持ち込み、治療できれば助かる命も増えるのではないか。日米地位協定の壁を逆に活用する発想だ」と持論を展開した。

 市長就任前の衆院議員時代、そうした考えを国側と協議した経緯があるという。実現の可能性も含め、医師会や基地、国などの関係団体と意見交換する準備を進めている。

 福田市長は16日、市議会一般質問で「基地の治外法権的なものを活用した国家戦略特区の構想がある」と答弁していた。(松本恭治)

(2017年6月28日朝刊掲載)

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