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上関原発ボーリング調査 知事許可工事の「範囲外」 県答弁

 山口県は28日、中国電力が上関町の上関原発建設予定地で月内にも開始予定のボーリング調査について、村岡嗣政知事が免許延長を許可した予定地の海の埋め立て工事には当たらない、との認識をあらためて示した。県議会一般質問で藤本博商工労働部理事が答えた。

 議員は、村岡知事が許可に併せて中電に対し、原発本体の着工時期の見通しがつくまで埋め立て工事をしないよう要請した経緯に触れ、今回のボーリング調査が同工事に含まれるかを質問。藤本理事は「(予定地の海を)埋め立てる工事の範囲外」とし、「原子炉設置許可申請に係る国の審査を念頭に置いたデータ補強の調査と認識している」と答えた。

 また、どういう状況になれば着工時期の見通しがついたといえるのかとの問いには「具体的には想定していない。中電から相談があった時点で内容を見て判断する」と述べた。(佐藤正明)

(2017年6月29日朝刊掲載)

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