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岡山空襲72年 平和誓う 追悼式に1600人

 少なくとも1737人が亡くなった岡山空襲から72年の29日、岡山市戦没者追悼式が北区の市民会館で営まれた。遺族や小中学生たち約1600人が犠牲者を悼み、平和への誓いを新たにした。

 1737人のうち、遺族からの申し出で新たに7人を加えた1460人の戦災死者名簿を大森雅夫市長たちが慰霊塔に奉納。全員で黙とうした。市建部遺族連合会の山本進会長(75)は「各地で内戦があり、北朝鮮は核実験をしている。孫やひ孫の世代と平和な世界を追求していく」と述べた。

 参列者は祭壇に菊を手向け、市内の小中学生5人が「核兵器が完全に廃絶されることを願う」と市の平和都市宣言を朗読した。父がビルマ(現ミャンマー)で戦死し、自身も岡山空襲に遭ったという南区の荒井信子さん(76)は「父の顔は覚えていないが元気に生きていると報告に来た。二度と戦争があってはならない」と話していた。(加茂孝之)

(2017年6月30日朝刊掲載)

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