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被爆体験を福島で語る 県被団協の坪井理事長

 広島県被団協の坪井直理事長(87)が24、25の両日、福島市を訪問する。福島第1原発事故後、被災地を訪ねるのは初めて。集会で被爆体験を語るほか、原発事故で全町避難を強いられている福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長と懇談する。  25日の「核兵器廃絶と平和を求める福島県民集会」を企画した連合福島などに招かれた。20歳の時に爆心地から約1・2キロで被爆して死線をさまよった体験を語り、核兵器廃絶を訴える。  馬場町長とは24日に面会する。浪江町は町民に「放射線健康管理手帳」を独自に発行し、広島、長崎の被爆者と同様の援護を国に求めている。2人は馬場町長が6日の広島市の平和記念式典に参列した際にも会談した。  坪井理事長は「放射線の影響を軽んじてはいけないと伝えると同時に、原爆被害を乗り越えた姿をお見せし、少しでも励ませたらうれしい」と話している。(田中美千子) (2012年8月23日朝刊掲載)

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