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「原爆の図」舞踏化5作目 「少年少女」題材に鎮魂

 広島市安佐北区出身の画家丸木位里と、俊夫妻が描いた「原爆の図」全15作の舞踏化を目指す東京都町田市の舞踏家和泉舞さん(47)が26日、シリーズ5作目となる「少年少女」を同市の勝楽寺で上演する。

 「少年少女」は、広島市中心部で建物疎開の作業中に被爆した凄惨(せいさん)な情景を描いている。三味線の生演奏に合わせた独創的なソロ舞踏で、水を求め川辺で力尽きた少女や変わり果てた姿で抱き合う姉妹をリアルに表現する。

 2004年から「原爆の図」の舞踏化に取り組む和泉さん。「夢や希望が一瞬にして吹き飛ばされた。その無念さを鎮魂の思いを込めて舞いたい」と話している。原爆の図を舞踏化する会Tel042(735)4057。(武河隆司)

(2012年8月23日朝刊掲載)

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