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核廃絶へ医師ら議論 IPPNW世界大会 開幕

 第20回核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会が24日、広島市中区の広島国際会議場で開幕した。被爆地に日本を含めた41カ国約470人の医師が集い、26日までの3日間、核兵器廃絶に向けた取り組みを話し合う。(山本堅太郎)

 午前9時からの開会式で、IPPNW日本支部の平松恵一支部長は「被爆地の惨状を風化させず、核兵器の非人道性を伝えていかなければならない」とあいさつ。バップー・タイパレ共同会長(フィンランド)も「広島から核兵器の使用を防ぎ、開発させないと訴えることがわれわれの役割だ」と強調した。

 木村進匡(のぶまさ)さん(75)=中区=たち被爆者の医師2人が体験を証言。秋葉忠利前広島市長とオーストラリア赤十字社のヘレン・ダーラム博士の基調講演もあった。

 午後からは、核兵器禁止条約の早期締結に向けた道筋を探る全体会議や、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故と福島第1原発事故に伴う周辺住民への健康影響をテーマにしたワークショップなどがある。

 IPPNW世界大会の広島開催は1989年以来23年ぶり。

(2012年8月24日夕刊掲載)

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