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原爆犠牲者に平和誓う IPPNW 医師、慰霊碑に花輪

 第20回核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会の開幕に先立って、参加する国内外の医師たちは24日朝、広島市中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑を訪れた。花輪をささげて、核兵器廃絶への決意を新たにした。

 IPPNW共同会長のバップー・タイパレ氏(フィンランド)と国際赤十字・赤新月社連盟会長の近衛忠煇氏、日本医師会長の横倉義武氏、広島県医師会長でIPPNW日本支部長の平松恵一氏の計4人は午前8時すぎ、世界大会会場の広島国際会議場から歩いて原爆慰霊碑に向かった。それぞれ、自分の名前などが書かれた花輪を慰霊碑に手向けて黙とうし、原爆犠牲者の冥福を祈っていた。

 タイパレ氏は「平和のシンボルである広島で、核兵器廃絶と世界平和のために意見を交わしたい」。平松氏は「被爆の惨状を見て、世界の人に放射線の怖さを知ってほしい。原子力の平和利用についても多角的に議論したい」と話していた。(増田咲子)

(2012年8月24日夕刊掲載)

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