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IPPNW世界大会 核なき世界 道筋探る 41ヵ国の医師ら参加 

 第20回核戦争防止国際医師会議(IPPNW)世界大会が24日、広島市中区の広島国際会議場で開幕する。広島開催は1989年以来2度目。26日までの3日間、反核運動の先頭に立つ国内外の医師たちが被爆地に集い、核兵器のない世界への道筋を探る。(山本堅太郎)

 23年ぶりに被爆地である大会のテーマは「ヒロシマから未来の世代へ」。日本を含めた41カ国約480人が参加する予定。核兵器禁止条約の早期締結を目指す取り組みなど核軍縮の国際情勢や具体策などを議論する。

 広島で被爆した医師の証言や、被爆2世の医師が集うシンポジウムなど被爆体験の継承を柱の一つに据える。福島第1原発事故を受け、核の平和利用や被曝(ひばく)者医療もテーマとする。

 世界大会に先立ち、IPPNWの医学生会議が22日、2日間の日程で中区で開幕。医学生たちが、原発事故で福島県飯舘村から広島市へ移り住んだ人の話に耳を傾けた。

 IPPNWは80年に創設。85年にノーベル平和賞を受賞した。62カ国に約10万人の会員がいる。

(2012年8月23日朝刊掲載)

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