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　中国四国防衛局は３１日、広島県に対し、米海兵隊岩国基地（岩国市）に陸揚げされている垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイが４月にモロッコで墜落した原因を「人為的ミス」とする政府の分析結果を説明した。

　防衛局の坪倉幹男地方調整課課長が広島県庁で、前田恭正国際課長と面会。坪倉課長は「機体に構造上の不具合はない」とする政府の報告書の内容を伝えた。６月に米フロリダ州で起きた墜落事故の原因についても政府が分析し、日米合同委員会で安全対策を検討する方針を説明した。

　湯崎英彦知事は２９日の記者会見で「再発防止の取り組みなどを総合的に評価しないといけない」と述べている。前田課長は「県民の不安を拭い去るのが一番重要。具体的な安全対策などを県民に分かりやすい形で説明してほしい」と求めた。（衣川圭）

（２０１２年９月１日朝刊掲載）