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東北復興 広島を参考に 若者ら講習会終え決意

 東日本大震災の被災地の若者が原爆投下後に復興した広島に学ぶ「ひろしまインターンシップ」は2日、2週間の全日程を終えた。受講生15人は広島市中区の市まちづくり市民交流プラザで活動報告会を開き、プログラムを締めくくった。

 受講生は宮城、福島など4県の21~36歳の男女。報告会で学習成果や、今後地元で取り組みたい内容を発表した。福島県内で被災した大学2年赤城大地さん(21)は「復興した広島の姿に力を得た。東北の地域間連携を強め、古里の農村を守る試みができないか」と提案。他の受講生も「広島での学びを東北の復興につなげたい」と誓った。

 プログラムは国の委託事業で、NPO法人ひろしまNPOセンター(中区)が企画した。15人は期間の前半に原爆資料館(中区)の見学などを通じて、広島の復興の経緯を学んだ。後半は市内や近郊の11事業所で個別にインターンシップを体験した。(田中美千子)

(2012年9月3日朝刊掲載)

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