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核禁条約の後押し誓う 原爆の子の像 碑前祭

 原爆の日を前に、広島市中区の平和記念公園で25日、原爆の子の像の碑前祭があった。市内の小中39校から約600人が参加。像のモデルで被爆10年後の12歳の時に白血病で亡くなった佐々木禎子さんを悼み、平和への誓いを新たにした。

 黙とう後、各校の代表者が持参した千羽鶴をささげた。幟町中(中区)3年の生徒会副会長若松さゆりさん(14)が平和アピール文を発表。国連で7日に採択された核兵器禁止条約に触れ、「歴史的に見ても平和へ向けた大きな一歩。被爆国の日本が伝えられることはたくさんある。まずはヒロシマから発信し、世界に訴えましょう」と呼び掛けた。

 碑前祭は、禎子さんが在籍した幟町中が主催し、29回目。安佐中(安佐南区)の生徒による原爆詩の朗読や、全参加者による「折り鶴」など2曲の合唱もあった。(森戸新士)

(2017年7月26日朝刊掲載)

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