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出雲にオバマ氏折り鶴 長崎市の1羽 6日から展示

 ことし1月、米国のオバマ米大統領(当時)が長崎市に贈った折り鶴2羽のうち1羽が、広島原爆の日の8月6日から、出雲市で展示されることが決まった。市戦没者追悼・平和祈念式典に合わせた戦争・原爆被災展の一環で、18日まで。オバマ氏が作った長崎市の折り鶴が県外に貸し出しされるのは初めて。

 折り鶴2羽は、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で展示している。より多くの人に見てもらおうと、長崎市が全国の自治体に原爆展などでの活用を呼び掛け、出雲市が応募した。

 同市は6日午後2時から、市民会館で太平洋戦争などの戦没者を追悼する式典を開く。20回目のことしは長崎市と共催。被爆者による証言のほか、長崎原爆資料館から借り受けた被爆した服や瓦、瓶など数十点とともに、オバマ氏の折り鶴を入り口ホールに並べる。翌7日から18日までは、市役所本庁舎ロビーで展示を続ける。

 長崎市によると、折り鶴は今後、福井県敦賀市や宮崎県小林市にも貸し出されるという。出雲市は「多くの人に実物を見てもらい、原爆や平和について考える貴重な機会にしてほしい」としている。(西村萌)

(2017年7月27日朝刊掲載)

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