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核兵器の悲惨さ 写真や絵で訴え 豊平被爆者の会が原爆展

 北広島町の豊平原爆被爆者の会が、同町の豊平中央公民館で「原爆展」を開いている。広島、長崎の被害などを伝えるポスター、核兵器禁止条約の採択に関する資料など計54点を展示。28日午後3時まで。無料。

 ポスターは日本被団協が作った30点。原爆投下後の市民の様子を記録した写真や絵、核兵器廃絶に向けた運動などを紹介している。また、米ニューヨークの国連本部で今月採択された核兵器禁止条約や、条約締結を全ての国に求める署名活動などに関する新聞記事も添えている。

 祖母と母親が被爆した同町吉木の反田豊子さん(70)は「あらためて核兵器の悲惨さが伝わり、胸に迫るものがある」と話していた。

 県被団協(坪井直理事長)副理事長を務める豊平原爆被爆者の会の箕牧智之会長(75)は「署名には町内から多くの人に協力してもらった。被爆者の高齢化が進む中、核兵器廃絶へ地道な活動を続けたい」と力を込めた。(山田太一)

(2017年7月27日朝刊掲載)

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