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米の日系4世 バスケ交流 松江に訪問団 中学生と親善試合

 バスケットボールを通じて、日本との交流を続ける米国ロサンゼルスの日系4世の中学生チームが27日、松江市学園南の市総合体育館で、市内の中学生と親善試合をした。選手は30日まで市内でホームステイをしながら、祖先の国への理解を深める。(小林正明)

 チーム「Yonsei」は、日本とのつながりを持ち続けたいと願った日系人が1993年に設立し、今年が24代目。島根、高知、福岡、山形県を1年ごとに訪れ、日本の文化や生活様式を学ぶ。

 今回来日した選手はロス市内から選抜された男子12人、女子12人。保護者らを含めた総勢126人が26日に松江入りし、この日はホームステイ先の中学生たちと対戦した。

 男女とも互いに速攻やフェイント、3点シュートなどを繰り出す熱いプレーで心を通わせた。試合を終えた日米の選手たちは遊覧船での堀川巡りや松江城の散策を楽しんだ。

 「日本の選手と試合できるのがうれしい」と男子主将のジョエル・ヤマダさん(14)。女子主将のケイティ・イケモトさん(14)は「松江のことを勉強して帰りたい」と話した。

 チームは県選抜などと対戦し、和菓子作りや武道にも挑戦する。31日は広島市中区の平和記念公園に寄り、平和への思いも巡らせる。4世バスケットボール協会のジム・マツシタ会長(63)は「日本を好きになり、日系社会のリーダーになれる人材を育てる機会になれば」と期待する。

(2017年7月28日朝刊掲載)

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